【TLRY】TILRAY(ティルレイ)の2021Q4決算を解説!

悩んでいる人

投資対象としてCBD銘柄・大麻銘柄にについて知りたい …

悩んでいる人

でも海外の企業を調べたり、分析するのはとても面倒 …
決算のチェックも大変だし、英語だと難しい…

そんなお悩みをお持ちの方に向けて書きました。

こんにちは、やん(@yan_blog)です。

やん

本記事では大麻関連企業「TILRAY」の2021 Q4 決算について説明します。

こんな人におすすめ

・「TILAY」がどんな企業なのか知りたい!

・業績の推移や財務状況、決算について知りたい!

目次

会社概要(TILAYとは?)

TILRAYは、2014年に設立されたカナダの企業で、医療用・嗜好用大麻および加工製品の製造・販売を行う企業です。

TILRAYは、大麻の栽培、加工、販売まで行う垂直統合型の企業です。

本社所在地カナダ、ブリティッシュコロンビア州、ナナイモ
設立2014年
上場2018年(NASDAQ:TLRY)
事業医療用/嗜好用大麻製品の栽培、加工、販売
従業員数1030人
売上高$ 210 百万ドル (2020年)
企業HPURL
IR資料 URL

医療用大麻の研究、栽培、加工、販売を行う世界的な企業であり、カナダでは嗜好用大麻の主要な供給者の1つです。

麻の実を原料とした食品の販売・流通も行っており、麻を原料としたオーガニックな食品や食材も幅広く提供しています。

消費者向け製品については下記資料をご覧ください。

(2020年に経営統合が発表されたAphriaの製品群とともに記載されています)

出所:TILAYプレゼンテーション資料

オーストラリア、カナダ、欧州、南米に関連会社があり、17カ国に医療用大麻を提供しています。

出所:Tilray ホームページ

2020年末にAphria社との経営統合が発表され、売上高ベースで世界最大規模の大麻関連企業となる見込みです。

経営統合は2021年5月に完了したことが発表されています。

AphriaとTilrayの経営統合については、こちらをご覧ください。

出所:TILAYプレゼンテーション資料

株価チャート

続いて株価チャートとテクニカル指標を掲載します。

TILRAY 2021 Q4 決算

ここから、2021Q4決算の内容をグラフ化しながら、成長性・収益性・安全性を見ていきたいと思います。

財務分析に用いた数値の出所は以下のとおりです。

売上・利益(2019-2021年)

まずは2019-2021年の年次の売上・利益を見ていきたいと思います。

売上・利益(全体)

2019-2021年の売上高の成長率は約286%(約2.86倍)と大きく成長しています。

粗利も約283%(約2.83倍)の成長をしてますが、粗利率は約24%と横ばいとなっています。

営業利益は依然としてマイナスですが、今後の売上拡大に伴い、いつ黒字転換できるのかは注視していきたいと思います。

Net revenueGross profitOperating lossNet (loss) income
2019$179,303$43,511-$138,931-$36,093
2020$405,326$96,053-$104,009-$100,833
2021$513,085$123,182-$132,171-$336,014
2019-2021年の売上・利益

売上(事業セグメント別)

次に、事業セグメント別の売上を見ていきたいと思います。

各セグメントの売上は、Cannabis $264,334(45.8%)、Distribution $277,300(48.1%)、Beverage $29,661(5.1%)、Wellness $5,794(1.0%)となっており、CannabisとDistributionセグメントが全体の売上の94%程度を占めていることが分かります(※売上の単位は1,000USD)。

2019-2021年の成長率は、Cannabisが391%(約3.9倍)、Distributionが232%(2.3倍)と大きく成長しています。BeveageとWellnessは2019年のデータがないため割愛。

2019-2021事業セグメント別売上

売上総利益(事業セグメント別)

続いて、事業セグメント別の売上総利益(粗利)について見ていきたいと思います。

2021年の粗利率は、Cannabis(26.8%)、Distribution(12.6%)、Beverage(53.6%)、Wellness(26.9%)となっています。

「Cannabis」の売上高は増加していますが、粗利率が低下しています。決算書にCannabis セグメントにおいて、「グラム当たりの平均販売価格が低下したことにより、売上高の増加に比してキログラム換算販売量が不均衡に増加した」との記載があるため、平均販売価格の低下が粗利率の低下に影響している可能性があります。

Beverage(53.6%)とWellness(26.9%)は粗利率が高いのですが、売上高全体に占める割合が、Beverage 5.1%、Wellness 1.0%と小さい状況で寄与率が高くありません。Beverage、Wellnessセグメントの成長が全体の収益性の改善に寄与することを期待しながら注視していきたいと思います。

売上・利益(2021年3-5月期)

続いて、20213-5月期の売上・利益を見ていきたいと思います。

売上・利益(全体)

全体の売上は、前年同期比で125%(+25%)の成長となっています。

粗利や営業利益は減少傾向にありますが、営業外収益があったため純利益が$33.6 Million USDの黒字となっています。

ちなみに、この発表後にTilrayの株価は20%以上(7月28日)、上昇しました。

売上(事業セグメント別)

 各セグメントの売上は、Cannabis $71,385(44.5%)、Distribution $66,792(41.6%)、Beverage $16,549(10.3%)、Wellness $5,794(3.6%)となっており、「Cannabis」と「Distribution」セグメントが全体の売上の86%程度を占めていることが分かります(※売上の単位は1,000USD)。

売上総利益(事業セグメント別)

 2021年3-5月期の粗利率は、Cannabis(5.6%)、Distribution(9.5%)、Beverage(64.0%)、Wellness(26.9%)となっています。

 Cannabisセグメントの粗利率は著しく低下しており、Cannabisセグメントは売上全体に占める割合が大きいので、これが一時的なものか継続的なものかは注視していく必要がありそうです。

 Beverageセグメントは規模は小さいものの、粗利率64%と収益性の高い事業なので、今後の成長に期待したいと思います。

バランスシート(貸借対照表)

 ここまで売上・利益を見てきましたが、最後にバランスシートを見て、安全性を見ていきたいと思います。

バランスシートの内容をグラフ化したものが下の図になります。

また安全性の指標についても記載します。安全性に絶対的な基準はないと考えていますが、一般的な目安とされているものと比較して目安をクリアしているか否かを◯✕で記載しました(あくまで目安としてご覧ください)。

純資産が潤沢で自己資本比率が74%、流動比率・当座比率・固定長期適合比率も目安をクリアしており、安全性上は大きな問題はなさそうです。

2021判定目安
流動比率220%120%以上
当座比率156%100%以上
固定比率115%100%以下
固定長期適合比率91%100%以下
自己資本比率74%50%以上

最後に

TilrayとAphiriaの経営統合が完了して初めての決算情報でした。

2社の経営統合により、市場におけるプレゼンスが更に高まり、より重要な企業になったので、今後も注視を続けていきたいと思います。

このままいけば、市場の成長に伴い、Tilrayの売上高は堅調に成長していくかと思いますし、直近の成長性や安全性に関してはあまり心配はないように感じました。

ただ、収益性に関しては課題があるので、どの時点で黒字に転換できるか注視していきたいと思います。

収益性の改善のためには、Beverage、Wellness事業といった利益率の高い事業セグメントの成長に期待しながら見守りたいと思います。

また今後の市場成長にも大きく影響する各国での合法化や、大麻製品の普及動向についてもチェックして、また記事を書きたいと思いますので、ご興味ある方はご覧いただければ幸いです。

やん

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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